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□この話は「K様」が、
2016年8月17日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第三百八話
キャンプ場

これは私が大学一年の夏に体験した話です。

大学に入学してから初めてのテスト期間が終わり、サークルの仲間(男7人)たちとキャンプに行く計画を立てていました。
人生初のキャンプで、しかもテストが終わったということもあって、ものすごく興奮していたことを覚えています。

キャンプの計画は全て友人Tが担当していました。
キャンプ当日、初めて知らされたことなのですが、これから行くキャンプ場というのが県内(宮城県某所)でも有数の

心霊スポット

で、しかも数年前にそこのキャンプ場で水難事故で人が亡くなっているという情報もありました。

キャンプ場に着くと、入り口の門は固く閉ざされており、その横には閉鎖と書かれた大きな看板が立てられていました。友人Tいわく、

キャンプの費用を安く抑えるために、あえてこの場所を選んだ

とのことだそうです。
今思い返してみれば、ここで引き返せば良かったものの、テストが終わった開放感と好奇心で、閉ざされている門を突き破ってキャンプ場に足を踏み入れたのです。

キャンプ場に入ると、大きな川が一面に広がっていました。
流れは穏やかで、暑かったこともあって、みんなで川遊び。

しばらくすると友人Hが、下流岸の方であるものを見つけました。
缶ジュースや焼酎の瓶など、どうやらお供え物みたいでした。
数年前に水難事故で亡くなった人のものだろうと思い、少し気味が悪かったのでその時は全員でその場を後にしました。

日も暮れて、いよいよキャンプの目玉であるバーベキューが始まりました。
お酒も入り、陽気な話で盛り上がりました。
食べ物もお酒も尽きた頃、これでもう終わりだと思っていると、友人Hが飲み足りないといいながら、先ほどの

お供え物の焼酎

を持って来て飲み始めてしまったのです。
その時は、落ちているモノを飲み始めたとあって、みんなで面白がって持参したデジカメでHを撮影していました。

話の話題も尽きみんなで就寝。
翌朝になり、昨日の散らかしたモノを片付けキャンプ場を後にし帰宅しました。

翌日、キャンプのグループLINEで友人Tからキャンプの写真がほしいと言われたので、パソコンにデジカメを繋ぎ、キャンプの写真を整理してました。
すると、お供え物の焼酎を飲んでいた友人Hの写真に、

赤いモヤ

のようなものが写っていました。

右頭部から右半身

にかけて赤いモヤがかかっていました。
なんだかすごく気持ちが悪い写真だったので、グループLINEでこのことを話すと、全員から写真がみたいと返信が来ました。
写真を送ろうとパソコンの画面を見ると、パソコンの電源が落ちていたのです。


おかしいな?


と思いながらパソコンを再起動すると、何故かデジカメの写真のデータが全て消えていました。
怖くなって再びグループLINEで、このことを連絡しようとした時、友人Nから、


「今、目の前で友人Hが車にひかれた」


と連絡があったのです。
友人Hは救急車で運ばれました。
幸い命に別状はありませんでした。
しかし、右頭部から右半身にかけて大きな傷跡が残ってしまったのです…。


今だからこうして話すことが出来ますが、私がパソコンで友人Hの写真を見ていてパソコンが急にシャットダウンしてしまったこと。

そして、そのシャットダウンしてしまった時間と友人Hが車にひかれた時間が偶然にも一緒だったこと。

そして何より、写真に写っていた赤いモヤが友人Hの傷跡と一致していることは「偶然」という言葉で済まされることなのでしょうか?

今でも夏になるとこのことを思いだします。
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