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■第一話 死ねばよかったのに
これは僕が中2の時の話です。 兄貴と一緒に奈良に行った時です。 静岡あたりの高速を走ってるとき、トンネルに若い髪の長い女の人が立ってたんです。僕は霊感が強い方なので、 （やばいまた見っちゃった） と思い、あまりその女の人と目合わせないようにしてたんです。 兄貴がお腹がすいた見たいで、トンネルを抜けた所にあるパーキングエリアでご飯を食べようと話していると、車の上で 「ドス……」 って音が鳴ったんです。あれなんだと思い目線を上から前に向けた瞬間、上から 「ドン……」 っと、女の人の血だらけの手が出てきたんです!! 「うわぁぁぁ!!」 ……兄貴がブレーキを踏みました。その時兄貴が 「あれっ!?ハンドルもブレーキも効かない!!」 コントロールを失った車は、ガードレールギリギリに止まりました。そして （助かったぁっ） と思ったとき、後ろの席から 血だらけの女の人 が出てきて、笑いながらかすれた声で一言 「死ねばよかったのに」 ・ショウタさんの体験談
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