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□この話は「南海の黒豹様」が、 2005年6月18日に投稿して下さった作品であります。 |
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■投稿作品第百三十九話 母の不思議体験 |
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初めて投稿させていただきます。 これは、まだ私がこの世に存在しない、母の若かりし頃の体験談です。 母は幼い頃、人里離れた山の上に住んでいました。 その小さな村のさらに上の方にお稲荷様が祭ってあったそうです。(今でも存在しま すが) ある日、母は祖母に連れられて、そのお稲荷様に油揚げをお供えしに行ったそう です。 油揚げをお供えし、無事にお参りが済んだのですが、そのお稲荷様を後にして、山を 下り始めた時に山から滑車を引いてくるような 「ガラガラッ」 という音に気づいたそうです。 その時、祖母が 「絶対に振り向くなよ!!」 と母に言い、母の手を引き足早に山を下ったそうです。母曰く、 「あれはお稲荷さんが油揚げを取りに来た音」 だそうで、祖母はお稲荷様に行くときは母の兄弟誰かしらを共に連れて行くそうです。 祖母も一人では怖かったの でしょうね…。 それともう一つ。 これは母が結婚し、新婚ホヤホヤの時の話。 結婚してすぐ、母たちは東京に出てきて、ある文房具店の2階で居候生活をしていたそうです。 もちろん住まわせてもらっているため、お風呂は近くの銭湯に通っていたそうです。 銭湯に行くまでに高い塀に囲まれた一本道を通るのですが、ある冬の寒い夜、母は銭 湯に向かってその一本道を歩いておりました。 すると、向こうから髪の長〜い女性が下駄を鳴らしながら、うつむいて歩いてきたそうです。 髪も濡れてべったりとしていたため、銭湯帰りなんだと母は勝手に決め付けて、しかしこの寒いのに素足で下駄なんて珍 しいなと思っていたそうです。 そして母はその女性とすれ違った瞬間 「ピタッ」 と下駄の音がしなくなったので振り向いてみたのですが、誰もいない…。 周りは高い塀、飛び越えていったとも考えられないし、実はその塀の向こうは全てお墓なんです。 もちろん母は走って銭湯に行き帰り道も違う道を通ったのはいうまでもありません。 |
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