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□この話は「まー坊様」が、
2005年9月28日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第百六十一話
睨む女

今回はHの友人の話。
Hもちょっとだけ体験してますが…。

Hの友人(Tとします)は結構女性にモテる人でした。
しかし、女性関係にだらしなく二股や三股など当たり前といった感じで、気に入らなくなった女性はすぐに捨ててしまうような人です。
さらに付き合った女性を妊娠させてしまい、中絶させた事も二度ほどあったようです。

そんな人でも本気で好きになってしまった女性もいるようで、捨てられてしまった後に思い詰めて自殺をする人もいました。
幸い未遂に終わりましたが…。
もちろん自殺未遂をした女性の話などはTの耳にも入っていたのですが、それでも自分を改めるという事はありませんでした。

そしてついに、本当に自殺者が出てしまいました。
さすがにしばらくはTもおとなしくしていたようなんですが、また元の生活へ逆戻りをしてしまいました。

しばらくして、Tはある女性と同棲を始めたのですがその頃からおかしな事が起こるようになりました。
Tには何事も無いようなんですが、同棲している彼女は毎晩金縛りにあうようになってしまいました。
Tに話しても信じてもらえなかったので、仕方なく金縛りを我慢していたんです。
そんなある夜、いつものようにTの部屋で二人で寝ているとまた金縛りが…。
彼女は仕方ないと諦めていたので、しばらく目を開けてボーっとしていたのですが、部屋の隅で何か動くものが目の片隅に入りました。

何なのかと思いそちらに目を向けるとそこには、女の霊が立っていました。
何をするわけでもないのですが、凄まじい表情で彼女を睨んでいるのです。
彼女はパニックになってしまい、必死で金縛りを解こうとしたが、解けない。
女の霊は、しばらく彼女を睨んでいましたがやがて消えてしまいました。

翌日Tにその事を話しましたが、やはり信じてもらえない。
彼女も本気でTに惚れている人だったので、怖いけど我慢して同棲を続けました。

女の霊は、毎日現れては彼女を睨みつけていたそうです。
それでも彼女は我慢していたのですが、ついにノイローゼ状態になってしまい入院することに。

彼女が入院した日の晩、Tは部屋で寝ていたのですが、夜中にふと目が覚めました。
そして、ついに女の霊を見てしまったのです。
それは自殺した元彼女で、Tの事を恨めしげに睨みつけていました。
Tは気絶していたようで、気づくと朝だったと言います。
さすがに本物を見てしまったことで、Tもビビってしまい近くにある神社へお払いに行くことにしました。
そこで神主さんに、女の霊と水子が二人取り付いているといわれました。
Tはすぐに御祓いしてもらえるようにお願いしましたが、女の霊の怨念が強すぎて夜に本格的な儀式を行わないと祓えないといわれました。
その夜、神主さんはきちんと霊を祓ってくれたのでその後女の霊があらわれる事はありませんでした。

ちょうどこの頃、HとHの友人数人が不思議な出来事を体験しています。
Tの携帯電話に電話をすると、女性が出るのだそうです。
はっきりと何かを言うわけではなく、ボソボソと何か言ってるなくらいにはわかるんですけど、Hが話しかけても返事をせずしばらくして電話が切れる…そんな体験を数人がしたそうです。

かなり長くなってしまった上に、うまくまとめられてないので読みにくい文章ですいません。
はっきり言ってドラマや小説みたいな話なんですが、実話らしいです。
ちなみに今、Tは行方不明になってしまっているそうです…。

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