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□この話は「チネルトロル様」が、 2006年3月31日に投稿して下さった作品であります。 |
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■投稿作品第百六十五話 おばあさま!? |
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未だにあれが僕の「初体験」だったのかわかりません。 しかし、あれほどの「恐怖」を味わったのはあの時が初めてだった…。 2001年の春、僕は家庭内の事情で母と兄弟、計5人で母の故郷であるカナダに引っ越した。 特別、日本人学校に通うわけでもなく、現地の英語系の学校に通う日々が続いていたのですが、それは何の変哲もない日の朝に突然やってきたのです。 普段通り朝の7時起床、朝ご飯を2つ離れた兄より先に済ませた後、歯を磨くために洗面所のある地下へ。 そこが地下であるため、コンディションは常に薄暗くて湿っています。 そのため、僕は普段から一人で不気味な地下にいる事を極力避けていたわけなのですが、この日は以外とすんなり行けたんです。 まるでその先で待っている「何か」に誘われるように…。 階段を降り、突き当たりを左に曲がった瞬間、僕の脳裏に画が浮かんだのです。 それはまるでカメラのフラッシュに画を乗せてそのまま脳に送り込まれたような…。 「単なる錯覚だよ。」 と言われればそれまで。 ですが、僕を心底恐怖させ、本能のままその場から立ち去らせる「何か」ではあったと思う…。 肩まで伸びる黒い髪、そして印象的だった黒い品のあるドレスをまとった若い女性。 その女性が僕と対面するような形でわずか2〜3メートル先で静かに立っていた。 瞬間的であると同時にゆったりとした妙な感覚だった。 それはあらゆる音を消しさった後に恐怖が体の芯を揺さぶった。 数日後、まだ「あの事」が脳裏をかすめていた頃、今まで気に留めることのなかったある写真に目がとまった。 それは見事な枠のかかった白黒写真だった。 顔、首のわずか下をとらえた写真・・・・肩までのびる黒い髪、そしてかんま見える黒いドレスらしい衣服。 その時に知ることとなったのだが、それはすでに亡くなっていた僕の祖母の写真だったのです。 |
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