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□この話は「たくっち様」が、 2002年6月9日に投稿して下さった作品であります。 |
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■投稿作品第三十五話 学校の階段 |
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毎度楽しく拝見させて頂いております。 さて、今回ご紹介させて頂きます話は、私が通っておりました中学校での話です。 物語の主人公となるのは2人の理科の教諭であります。 それは夏休みを間近に控えた夏の暑い夕暮れのことだったそうです。 その日2人は期末テストの採点に追われ、気がついてみると19時を周っていたそうです。 「ああ、もうこんな時間ですね」 「そうですね。もう少し頑張って帰りましょうか。残りは明日ってことで」 などと雑談を交わしスパートをかけていたそうです。 そのとき 《ガッコーン》 と1階で物音がしたそうです。 掃除後、生徒が椅子を机から下ろすのを忘れてそれが落ちたのでしょう、と言う話になったのですが、やはり万一のことがあってはと2人で見廻りに行ったそうです。 校内は静まり返り体に纏わりつく湿気が更に不気味さを演出したそうです。 教室は手前から奥へと3つ連なっており、まずは一番手前の教室から調べることにしたそうです。 《ガラッ》 ドアを開けて教室内へ。 しかし、椅子や物が転倒した形跡はなく、窓の鍵も全てしっかりとかかっていました。 「隣ですかね。」 と、次の教室へ。 しかし、2番目の教室も最初の教室同様、全く異常は認められなかったそうです。 「おかしいですね。」 2人は多少の恐怖心を抱きつつも、恐る恐る最後の教室へ。 やはりそちらも前の教室同様に全く異常は認められません。 今もって更に不思議に思い、 「そうしたら隣の用具室ですかね。」 「ああ、竹箒でも倒れたのかも知れませんね。」 と、用具室も調べにいったそうです。 やはり、そこも全く異常なし。 「調べるまでもなかったですね。」 「確かに。あの音は竹箒どころの話では…。」 言い知れぬ不安が2人の間に芽生え、もう一回づつ確認してから執務室に戻ることにしたそうです。 今度は順序を逆にして一番近い教室の扉を開け、中へ。 扉付近から目視による確認を終え、戻ろうとした時。 《ドーーン》 その教室の一番端の扉が誰かが叩いたかのように振動したそうです。 そして、その振動は次の扉へ。 扉の次は窓(廊下側)そして、次の窓へと順順に移って行き次の教室へ。 そして、一番端の教室の一番端の扉まで振動して行ったそうです。 そう、まるで誰かが廊下を走りながら教室の扉や窓を叩きでもして行ったかのように。 流石に泡食った2人は即刻で執務室に逃げ帰ることになりました。 しかし、2階に着いたその時、3階から灯りが漏れているのに気がついたそうです。 念のため、踊り場(2階と3階の中間部)まで上がり確認するとやはり、一番手前の教室の灯りが点いていたそうです。 「おかしいな。」 と疑念を抱いたものの、泥棒が逃げ込んだのかも知れないと思い、1人がそこで見張り、もう1人がその教室の前の廊下のセキュリティを解きに執務室へ。 その中学校では赤外線を廊下の至る所に張り巡らしており、誰かが通れば警報が鳴るようになっていました。 警報を解きに行った教諭が戻ってきて、さて2人で突入と相成りました。 勘付かれないようにそっと階段を昇り…数段昇った辺りでしょうか。 2人同時に背後に人の気配を感じたそうです。 2人同時に後ろを振り返りました。が、そこには誰もおらず 「あれ?」 と思いつつ再び教室に目をやると…教室の灯りは消えていたそうです。 『逃げられた!』 と、教室に急行したそうですが、窓にはしっかりと鍵もかかっており、教室も異常は認められませんでした。 教室は3階ですが、泥棒が逃げたとしたら窓からしか考えられません。 何故って・・・その教室前の廊下以外はセキュリティが生きており、もし誰か人が通れば赤外線にひっかかり警報が鳴るはずなのですから…。 2人は執務室に逃げ帰り、大慌てで帰り支度をし、学校を後にしたそうです。 そうして通用門の所まで辿り着き、校舎の方に目をやると、例の3階の教室の灯りが点いていたそうです。 もう、2人には確認に戻る気力は残っていませんでした。 |
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