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□この話は「ユウ様」が、
2003年3月21日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第六十七話
さそいのメール

私が体験してしまった恐怖はちょうど一年前のことです。
当時、私は山梨県の大学に通う大学四回生でした。
比較的、暇ばかりしている私は深夜のドライブがてら、よく心霊スポットに行ってました。
私はこの手のモノが大好きだったのであります。
制覇した山梨県の心霊スポットは数知れず…


新府城、御坂のトンネル、西湖、大菩薩峠…


等々、ハッキリ言って心霊スポット大好きだけど霊という存在を全く信じていないこの私。
しかしある超有名スポットに行ってから


「もう・・面白半分で心霊スポットなんかに行かねえ」


と心に決めました。(と言いつつ、このサイトをいつも利用している懲りない私…)


もうお気づきの方は大勢いるでしょう。
そう、山梨の超有名な心霊スポットと聞かれれば誰もが答える…


花魁淵(おいらんぶち)


であります。
アー本当に最悪だった…。その体験というと…





あれは寒い山梨の三月でした。
バイト仲間四人と私で、急なノリで花魁淵に行くことになりました。
もちろん突入コースは山梨県塩山市からずーと山道を登って…ちなみに夜中の2時です。(アホです)

運転手の私以外、全員、無神経なことに酒飲んでました。(ワンカップ大関)
そいつら酔っ払って花魁淵で


立ち小便する


などと車中、ほざいてたその時…



ボォーン!!!!



あっ…鹿…車に轢いちゃった……。


山道の途中、鹿を轢いてしまったのです。


俺のマーク2が…。(?)


酔っ払い四人は、さすがに酔いが醒めたみたいです。
4人がかりで鹿を道脇にどかした後(ゴメンネ鹿サン)
いよいよ花魁淵に突入、やっぱり関東屈指のスッポトはヤバすぎます。

俺たち以外、冬だから誰もいねー。

川のせせらぎが効果音になっていい感じでキテました。
その時


「フギャー」


…動物の鳴き声、先ほど引いた鹿の祟りかと思いきや猫の泣き声です。
でもなんでこんな山奥で猫なんかが…みんなビッビてたその時…


「ドン」


誰かに背中たたかれちゃった。
もちろん後ろは誰もいない。そして


「すぅー」


一直線に風が俺たちを突きねけていった。
もちろん風が吹く天候じゃあなかった。


「ヤベッ」

「これはアカン」


全員、暗黙の了解で車に戻ろうとしたとき


「ガボォー」


一人が嘔吐してしまった。


「ウゲェー」


続いてもう一人の奴が二発目…。

取りあえずやばいので、私以外の二人が調子の悪い二人を背負って車に退避、その場から猛スピードで退避しました。
車の中でまた一人が


「ガボォー」


と嘔吐、完全に貰いゲロ状態です。
さすが車を止めて介抱していると一人が顔真っ青、


「後続車がいない」


って訴えます。
それを聞いて俺もびっくり、先ほど後ろに後続車がいたのに、自分の車を止めたのにいっこう来ない。
そのうち絶対に追い越すはずです。
そう後続車に追い越されるはずなんです。


…来ない…なんで?


こんな道路に止まれる所なんてない筈。
止まれるとすればかろうじて自分の車を止めているスペースだけ…。
その時、一人が


「こっちに来ちゃった」


ってボソッと。先ほどの車が来たのです。
安心しました。しかし何故か徐行で来るのです。


「アッこの車エンジンかかってねえよ」


徐行して接近してきます。ライトは光っているでもエンジン音は聞こえない。
そろそろ運転手の顔が見えます。
直感で感じました。


見ちゃいけない

運転手の顔、見ちゃいけない


って…。

その後の私は直ぐに車の窓を閉め、バックミラーを見ずにブットばして帰ってきました。
その日は全員、それについてなにも話さず解散しました。
自分はあまりにもの衝撃で考え込んでました。


「鹿の祟りか」


「鹿を轢いたのは何かの兆候だったのでは」


…と、その時、携帯にメールが入ってきました。
非通知のショートメールで、メールの内容にビビッた私は次の日、バイトの昨日のメンバーに昨日のメールの事を聞きました。
四人の答えは皆、


「そのメール俺の携帯にもきたよ」


ということでした。
自分も含めた五人の中の誰かの悪戯ってことで一応まとまりましたが、絶対にありえません。
このバイト仲間はバイトだけの中なのでみんな携帯番号を知りません。
また私のバイト先は連絡表がないのです。

そのメールの内容は…




「おいらん淵にまた逝きたいなー」




…なんなの…


このメールは…


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