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□この話は「ライム様」が、 2004年2月17日に投稿して下さった作品であります。 |
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■投稿作品第九十三話 リフトの上で男の子が… |
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家族3人でNスキー場に行った時の出来事です。 二人用のリフトだったので、私は一人でリフトに乗ろうとしてリフト待ちをしていました。 私の番が来て乗ろうとした瞬間、後ろから 「スーッ」 と知らない5歳位の男の子が私の隣に座りました。 こんな小さい男の子、親は近くに居るんだろうか?と、周りを見渡しましたが、親らしき人物が見当たりません。 一人なのかなぁ… と私は他人の子だけど心配になりました。 まぁ、そのうちにリフトは真ん中あたりに差し掛かりました。 すると、隣に座っていた男の子がいきなり 「クルッ」 と右を向き、いきなり私にガッと抱きついてきました。 抱きついたと思ったら、わけのわからない言葉を連発し始めました。 何を言っているのか聞き取れません。 目線は私の方を向いてはいなく、どこか遠〜くの方を見ているのです。 私はなんか奇妙で 「どこから来たの?」 とか話しかけることもできませんでした。 すると今度は「クルッ」と左を向きました。私は 危ない!! っと大声を上げました。 男の子のおしりが半分落っこちそうになっているではありませんか! 私は 「危ないよぉ!」 と言いながらその子を深く座りなおしてあげました。 男の子は、右を向いたり左を向いたり、へんな言葉を発したり、そんなことを繰り返しているあいだにリフトは頂上に着きました。 男の子はリフトから降りて、真直ぐ滑り突き当たりにちょこんと座ったのを確認した後、私は後から来る家族を待とうと少し右の方向に滑って待っていました。 数秒後、 そういえばさっきの男の子だいじょうぶかな。 と男の子の居る方向を見ました。 …いない。 さっき座ったのを確認して1分も経っていません。 私はあせって周りを見渡しました。 男の子はいません。 崖もない場所でした。 ゲレンデはいくらどれだけうまい大人が速攻で滑っても、姿は確認できる広さでした。 その晩、私はリフトでの男の子のことを思い出していました。 なんか奇妙な子だったなぁ。 あの子、どこに消えちゃったんだろう…。 思い返してみて、そういえばあの子の目、死んでたな…。 私の目を見ようとはせず、焦点もあっていなかった。 私にはあの子の目が生きている人間の目とは思えなかった。 そして私はある徹底的なことを思い出しました。 あの子、リフト券を付けていなかった……。 |
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