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■天守跡へ かなりの急勾配の石段を登り、天守跡を目指す。 “それまでとは打って変わって”とは前回にも書いたが、これがまた急な階段と、その何とも荒々しい道程には、3月でありながら思わず汗をかくほどであった。確かにこれ以上の険しい道も多く経験してきたが、この佐白山の天守跡に向かう道程もナカナカなものである。 その石段を登り終わるころになると、頂上には神社らしきものが見えてくる。 前回の写真でも紹介しているが、その神社は「佐志能(さしの)神社」というらしい。なんでもこの神社は、笠間城を解体した際の廃材で作られているとのことである。 「天守こそ無いが、その部材を今の時代に見ることが出来るのか」 なんて思いながら眺めると、遠い古の時代に想いを馳せながら、何とも言えない気持ちにさせてくれた。いま思えば、この取材の中で一番“良い瞬間”であったような気もする…。 なお、当サイトに寄せられた情報によれば、「この神社には“長い髪の毛”が奉納されている」とのことであったが、当然ながら内部に入るなんて罰当たりな行為は行なっていない。よって、その事実を確認することは出来なかった。 |
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■その先に伸びる道 この山の“一番高いところ”まで到着し、息を切らせながらも満足感に浸っていると、更にその先に続く道があるのに気づいた。 「うわ…まだ何かあるのかな…」 疲れきった身体…とまでは言わないが、この後にも取材のある身として体力は極力温存したいし、何より時間の都合(因みにこの日は茨城〜栃木〜群馬を廻る予定)により、そろそろ現地を出発してもよい時間でもあった。しかしながら、気づいておきながらチェックをせずに現地を離れれば、必ずや後悔することは分かりきっていることだし、何より「見てみたい」という強い好奇心が働くものである。結局、後先の事は考えないようにして、その先に伸びる道を進むことにした。 天守跡に向かう道に負けないくらいに険しい道を歩き、その先に見えてきたのは、何ともゴツゴツした“巨石群”であった。東京に住む私にとっては、こんな巨大な石を自然のなかで見ることも無いので、その姿に素で感動したのを思い出す。 ただただ巨石の凄さに感激しただけで、特に際立った恐怖を感じたわけでもないのだが、巨石のなかに、石を切り出そうとした痕跡を発見した。恐らく切り出したものを城の部材にする予定であったのだろう。とすれば、今まで歩いてきた石段も、もとはこの辺にゴロゴロと横たわっていた物なのかな…なんて考えると、今まで歩いてきた道程も、何とも趣き深いものに感じた。 なお、この付近で撮影した写真のうち、少々気になるものがあったので、それは追々「画像の部屋:心霊写真」のページにて紹介したいと思う。 そして、この巨石群を眺め撮影し、私はこの佐白山を後にしたのであった。 次なる取材現場、「須花トンネル」を目指して…。 |
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■前回の最後の写真「佐志能神社」を横から見た図。瓦を土で繋いだ塀が印象的。 「廃材で作った」というのを強く実感できるものでもある。 |
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■「佐白山」取材を終えて 思えばこの「佐白山」は、私の初の“茨城取材”であった。 現地を訪れた大きな理由は、「その1」でも書いたとおり執筆のためではあるのだが、個人的に非常に興味を抱いていたのが、何より最大の理由であった。 「ではその興味を抱いた理由とは?」 と問われてしまうと何とも返答が難しいのだが、 簡単に言えば「噂を多く聞くから」といったのが妥当な答えと言える。 ウチのサイトに送られる情報も比較的多く、それらを読んでいれば、自ずと興味を抱いてしまうのは、サイトを運営していく上で必然といえば必然である。また、TVなどでも紹介されていたことも、大きな要因であった。 といった具合で、何とも“興味津々”といった心境で訪れたのだが、取材を終えた今となっての「佐白山」の印象はといえば、“見所の多いスポット”といったのが、まず最初に挙げられると思う。 各所に点在する井戸や「大黒石」という名の巨石。城跡であったことを、現代においても感じることのできる各所や、きつい登り道を歩き終えた場所にある天守跡と、そこにある佐志能神社。それより先には、ゴツゴツと荒々しい巨石群と、そして何より噂の多いトンネルと…。 これだけ多くの“見所”を供えていることは、何より特記すべきことだと思う。 実際に、思いのほか佐白山の取材に多くの時間を費やしてしまい、後に訪れた「須花トンネル」と「はねたき橋」では大幅に時間を削がれてしまうほどであった。 それだけ個人的に興味を惹かれるものが、ここには多くあったということである。 そして何より“現地の雰囲気”が、何とも独得に感じたことも、最後に特記すべきことだと思う。 どう形容して良いのか難しいのだが、強いて言うのならば 「常に誰かに監視されているような」 といえば良いのだろうか。 様々な箇所を廻ったのだが、その都度なにかの視線を感じるような、はたまた気配を感じるような…。近くに纏わりついているような…いやいや、遠くから行動を見られているような…。 根拠なんて何もないのだが、常にそんな気分であったのを、最後に記しておきたいと思う。 いろいろな意味で、「もう一度来たい」と思えたのが、この佐白山であった。 また茨城に訪れる機会に恵まれたのなら、ぜひ現地を取材の候補に挙げたいと思う。 と言うことで、以下よりそんな印象を得ることの出来た現地の紹介に移ることにする。 |
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■天守からつづく、これまた険しい道を進むと、このような“それなり”に近代的なベンチ…というか休憩所らしきものがあった。険しい道程に、このような腰を落ち着かせる場所があるのはありがたい。 それにしても落書きが何とも切ない気がする。 |
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■さらに進むと、このようなゴッツイ石が見えてきた。私の住む東京や、その近辺では見られない“どデカさ”に感動。 | ||||||||||
■さらに色々と見て廻ると、このように人間が手を加えた跡もあった。石を切り出して、城関係の資材にする予定だったのであろう。 | ||||||||||
■何とも不安定な傾きをみせる石もあった。 時が経てば、この石はやがて滑り出し転がり落ちていくのだろう。 |
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■近くで詳しく見ると、不安定極まりないのが良く分かる。思わず触るのを躊躇ってしまったほどに、今にも落ちそうであった。 そう言えば、この付近で撮影したもののなかに、奇妙な写真があった。ウチの心霊写真のページにUPしようと思っているのだが、諸事情によりもう少し後になってから公開しようと思う。 |
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■これで写真の方の紹介も、何とか終わることができた。 撮影した写真は、まだまだ多くあるのだが、何と言うか“似たり寄ったり”といった感じなので、この辺で留めておいた方が無難であろうと思う。 また、上でも書いたとおり、例の“奇妙な写真”は、「画像の部屋:心霊写真」にて追々紹介していく事になると思う。 また、上でも書いたとおり、この佐白山の次に訪れたのが、栃木県の「須花トンネル」である。次回の「心霊スポット探索レポート」も、例外がなければ、この「須花トンネル」を紹介することになるであろう。さり気無く製作中なので、気長に待っていただければと思う所存である…。 |
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