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■第二十一話
頭痛:その3

その後も探索を続け、結局朝まで続く事となったのだが、それ以降に特に大きな出来事が起きた訳ではなく、無事に終了する事となった。

メンバーが1人1人家路に着き、私もそう滅多に乗る事のない電車に乗り自宅へと向かった。





自宅に辿り着き、本来ならば夜通しの探索に疲れきり布団に入り、即“夢の中へ”なのだが…


どうしても調べておきたい事がある。


それは言うまでも無く、最初に奇妙な写真が撮影された場所の事、そして詳細を思い出せぬままであった


“■■■■■■■”の事。


自宅のPCに向かいネットに繋げ…いつもならば、“調べ物”をする場合には某検索サイトに“■■■■■■■”と打ち込み結果を見るのだが、この時に真っ先に開けたページは“掲示板”。
しかも、どのサイトでもない私の…そう以前に設置していた


路地裏”の“情報提供掲示板


である。
実はこの時点で、


「確か掲示板に書き込みがあったような…」


というところまで思い出せていた。



「あのスレで書かれていた内容と似ている気がする…」

「しかし、もし当たっていたのなら…???」



そんな心境で、掲示板の過去ログを確認する。
そして目的のスレを見つけ一読する。



「…ビンゴだ…」



そのスレは“No,232”で、匿名様(実際は匿名ではないのだが、書き込みの度に違うHNを使用)が投稿した物である。
そして、今まで伏字で通した現場名

“■■■■■■■”は



“おせんころがし”



そう…千葉県は勝浦の断崖に存在する観光名所であり、諸説は様々ではあるが、悲しい歴史を持ち、心霊スポットとしても多々耳にする場所である。

また、この合同探索は、つい先日(2002/03/23)に行なった物であり、この話で“リーダー”と呼んでいた、この探索の企画者は


てふてふ」管理者の“dai”様。(現在休止中)


そして最後まで運転して下さり、トンネルで“もう1人の歩く姿”を目撃したのが


異界への招待状」の管理者“やっくん”様


である。

今更ながら言うのも変なのですが、この合同探索は当サイトとしても実に実りのある物であり、参加できた事に喜びも感じています。
今や関東エリアを扱う心霊スポット系HPでは主軸になりつつある両方と、ご一緒できた事は私としても非常に嬉しく、またいつかご一緒できたらと切に思っております。



さて…“例のスレ”には…

実は当サイトでは、あまりやって欲しくない行為なのだが、某サイトへのリンクが貼られており、そのリンク先に、この“おせんころがし”で起きた事件を解説しており、それに初めて目を通した時には、実に嫌な気持ちになり気が滅入ったのを良く覚えている。

この書き込みをした“匿名様”も


「ヘドが出るような」


と感想を表現しているが、その気持ちも分からなくも無い。
そしてそのスレで


「怖くて行けそうもありません」


とコメントしていた私なのだが、合同探索とはいえ、結果訪れる事となり、複雑な思いを感じずにはいられない。
合同探索に参加した事に対し複雑な心境となった訳ではなく、巡り巡る運命の行く先に、“この地に訪れる”と言う現在があった事に対してである。
そして奇妙な写真が撮影された事に対しても…。

今の今まで、この“おせんころがし”を、当サイトで公開するか否かを悩んでいた。
この体験談を公開するのも、やめようと思い悩み、悩みぬいた。
しかし“サイトに公開する事の意味”を真剣に考えた結果…この体験談及びレポートを公開しようと思う。
故人“たち”のご冥福を祈りつつ…。





最後に“問題の写真”ですが、必ずや「画像の部屋」にて公開します。
先程も述べましたが、強烈な物では決してありません。
しかし、その写真が撮影されるまでの過程に、“怖さ”みたいな物を感じ…当サイト的には“嫌な感じ”と言うのでしょうか。

とにかく、それまで今しばらくのお時間を…















と言えば納得できないのが人の心情でしょう。
ですから、やはりここに先行UPと言う形で、若干小さい画像でUPします。
より大きな画像は、「画像の部屋」に、後日UPさせていただきます。



■これが“おせんころがし”での写真です。
青い光がナンとも(汗)
■で、これが“金山ダムんぼトンネル”での写真。
上の光が、さらに目立った感じですね?
このトンネルで、私とdai様との間に
“もう一人の姿”を、“やっくん様”が目撃しました。



それにしても、まず“おせんころがし”で奇妙な写真が撮影され、次に訪れた「金山ダム」に点在するトンネルで、似たような…と言うより、より写り加減が際立った写真が撮影され、その2枚に対し、ついつい“結び付き”を連想してしまう。



“おせんころがし”から連れて来てしまったのであろうか…。



その真実は不明なままだが、「異界への招待状」の管理者の“やっくん”様は、ご自身が運営するサイト上にて、



「この金山ダムに着いてからと言うもの、常に“重い感覚”があった」



とコメントしている部分が非常に興味深い。



そして、この体験談のタイトルとなった“頭痛”。

実は、この探索後に“案の定”と言うべきか、やはり強烈な頭痛に見舞われましてね…。

しかもその頭痛の具合からして、やはり相当の緊張状態だったんだなぁと思い、ここ最近では味わった事の無い、強烈な頭の痛みに悩まされながら、



「多少なりとも緊張状態だったからなぁ…“肩こり”からくる頭痛なんだろうなぁ…」



と思い込む事で、探索後の不安感を取り除く努力に勤める私であった。







しかし心の奥底には



“霊”の悪戯なのかなぁ…



なんて思えなくもないんですよね…。





さて…


この体験談も書き終えた事だし…


効果は期待できないが、頭痛薬を飲んで寝よう…




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